信じる道を行け
何を信じるか。
誰を信じるか。
そもそも信じるとはどういうことか
それすらわからなくなった人もいるかもしれません。
信じる道を行けば、後悔はしないのでしょうか?
僕は、後悔しないと思います。
僕はずーっと長い間、人を信頼することができませんでした。
自分を信じることもできませんでした。
でもある時に、「これをやる」と決めて、
その道をただひたすらに走り続けたことがあります。
それが、「音楽で人の心を救う」ということです。
でも本当に救われたかったのは僕自身でした。
それに気づかず、がむしゃらに、やり続けました。
その時は全くうまくいかなくて、希望を失いそうになることもありました。
でも後悔はありませんでした。
なぜなら、僕が自分で決めたことだったからです。
僕は過去に、ひとつだけずっと後悔していたことがありました。
それが、「高校をやめなかったこと」です。
僕は高校卒業後、音楽学校に入りましたが、
実は高校在学中から行く学校は決めていて、
友だちもいない学校生活に、何の意味も見出せませんでした。
当時、両親への感謝の気持ちだけで嫌いな学校に通い、最終的に皆勤賞をもらうぐらい真面目に通っていました。
でも高校を早く退学して音楽を学びたかった僕は、父親に土下座しながら「高校をやめさせてくれ」と頼んだことがあります。
今までのつらく長い学校生活が思い出され、涙も出てきました。
早く自分の選んだ道で、自分の責任で挑戦したかった。
でも父親は僕の将来を考え、高校退学を許してはもらえませんでした。
20代で2度もうつになり、たくさん失敗もしましたが、後悔と呼べるものはその一点。
高校を親の意思で通い続けたことでした。
僕が決めたことですが、当時現実が厳しく、決めさせられたかのように錯覚していたんですね。
人は、現状が不満だと過去の失敗を悔やむ生き物です。
僕もそうでした。
今はそれさえも克服し、後悔のない人生を送っています。
うまくいかないこともたくさんありますが、うまくいくこともあります。
それ以上に、自分が決めているから、誰のせいにもしなくていいし、全ての失敗の原因は自分の中にあることがわかっているので、ある意味気が楽です。
自分の信じる道を行く先にだけ、見えるものが必ずあります。
僕はそう信じています。
自分の信じる道を行ってください。
自分が、最高だったと言える人生に。