悲しみを取り戻しました
僕が最後に悲しくて涙を流したのは16年前でした。
当時、3年間片想いしていた女の子に、告白せずにフラれるという出来事があり、悲しいのか悔しいのかで涙しました。
それ以降、失恋しても秒で立ち直る術を身につけたり、傷ついても振り切る術を身につけたり、悲しさとはどんどん無縁になっていました。
6年前に、大好きなおばあちゃんが死んだ時も、全く悲しくありませんでした。
人は誰でもいつかは死ぬよな
そんな風に日々思っているので、お別れが悲しいなんてことも思うことはなくなりました。
なので、悲しいとはどういうものか、ほとんどわからなくなってました。
共感はできるけど、実感はできないような。
そんな僕が、久々に悲しみを取り戻しました。
何があったのか端的に言えば、
信頼している人に傷つけられた
ただそれだけです。
今までの人生で、さんざん人に傷つけられ、否定されてきて、もう慣れたものだと思ってました。
慣れすぎて、多少のことで改めて傷つくこともないし、傷ついたからって感情が変化することもなかった。
でも気づくと、心がギューっとなっていて、受け取れない状態になってました。
それを緩めて気付いたんです。
傷ついたなって感じて、悲しさを感じて
16年ぶりに悲しくて涙しました。
受けとめてくれた人、僕のために怒ってくれた人
たくさんの人が支えてくれました。
本当にありがたいです。
そしていま
悲しみを感じたことで、封印していた感受性のセンサーがさらに解放されて、ちょっとした話でもウルっときてしまうようになりました。
30歳になって泣き虫になるとか、あんまり笑えませんが、この感情は必要なものだったんだなと思います。
悲しいこともあったけど、その10倍は嬉しいことがあったので、よしとします!
人生何が起こるかわかりませんね。